食堂・厨房排水向け@Non.Si その①

Non.Si

飲食店・社員食堂では…

飲食店や工場内食堂などでは、厨房や調理場から流れ出る汚水を、グリストラップにより、油脂分・水・残査に分けて処理を行いますね。
しかしながら、グリストラップ内では溜まった油脂分や有機物が腐敗して悪臭が発生したり、流出して放流水質を悪化させたりと大きな問題を抱えています。

これらの問題を解決するためにグリストラップ内に溜まった油脂分は、定期的・義務的に清掃して取り除く必要があるのですが、これもまたかなりの重労働・過酷労働となっており、グリストラップの管理は、厨房室でもとても大きな課題となっています。

Non.Siで油を…

Non.Siと塩素との触媒反応を利用した水質浄化装置は、グリストラップ内に溜まっている油脂分や有機物を分解します。
本浄化装置は、セラミックスを充填した触媒充填塔・薬液を注入する薬注装置・撹拌するためのブロワー等で構成され、コンパクトで、また既存の処理設備に容易に設置することができます。

Non.Siの原理について

まず、Non.Siは、主に各市町村の下水処理施設にて、現在、全国130ヶ所以上に導入されています。充填セラミックスを油分分解を促進させるものに改良したものです。
Non.Siと塩素との触媒作用とは、遊離塩素を含んだ水溶液とNon.Siを接触させて得られる触媒反応を利用した技術です。
Non.Siの優れた触媒作用で、水に添加されたNaClO(次亜塩素酸ナトリウム)の分解を促進します。NaClOは、通常はアルカリ性の溶液となっているため、ClO-(次亜塩素酸イオン)が安定しています。

NaClO → Na++ClO·······················1
これを処理水に添加しますと、希釈されて中性溶液となりますので、次のように反応が進みます。

H++ClO → HClO ···························2

更に、3式の様にHClO(次亜塩素酸)が分解され、発生期の酸素を生成します。

HClO → HCl+[O] ··························3

次亜塩素酸(HClO)は次亜塩素酸イオン(ClO-)と比較して、300倍以上の酸化力があり、更に3式にある[O]は強力な酸化作用のある発生期の酸素です。
Non.Siに接触させると、自然状態では数パーセントしか起こらない触媒反応が促進され、速やかに発生期の酸素が生成される事から、その強力な酸化作用を有効に活用し、脱臭や油分の分解等の効果を発揮します。

Non.Siの効果・効能

  • グリストラップより発生する悪臭を脱臭します。
  • 油分を強力に分解します。
  • 雑菌の繁殖を抑えるため、衛生的な水質を保ちます。
  • 清掃などのメンテナンスの手間を大幅に軽減し経費削減的効果をもたらします。
  • 油分による配管の詰まりを抑制します。
  • Non.Siは、触媒反応を利用したもので定期的な交換の必要がありません。
Non.Si油水分解の装置イメージ

Non.Siにおける油水分離のコストについて

【参考導入事例】某大手工場内食堂排水処理施設でのコスト試算

油廃棄費薬品費電力ランニングコスト
従来方式100万円/年25万円/年0円/年125万円/年
Non.Si0円/年2万円/年3万円/年5万円/年
差額合計▲120万円
食堂の排水量20/日の場合

こちらの大手工場でのNon.Si導入・設置に要した費用、いわゆるイニシャルコストは2,500,000円でしたので、年間のコスト削減効果を勘案しますと、約2年で償却できる計算です。
コスト削減もさることながら、悪臭や清掃の負荷を考えると、設置後は定期的な簡易的な清掃で維持管理が可能となることから、働いている方々のQOL向上効果は大きいものと考えます。

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