レジオネラ感染症@Non.Si

Non.Si

高齢者福祉施設におけるレジオネラ症について

レジオネラ属菌
レジオネラ属菌は、一般的に水中や湿った土壌中などの自然環境でアメーバ等の原虫類を宿主として存在している細菌です。
20〜40℃で繁殖し、36℃前後が最も活発に繁殖するそう。
循環式浴槽、空調施設の冷却塔、給湯器など、人工的な温水中に生息するアメーバなどの原虫の細胞内で増殖することが知られています。

最近の報道を拾っただけでも、出るわ出るわ…

医療・介護施設では以下の事例が検索からヒットしています。

■2018年12月に大分県の高齢者福祉施設にて、入所者3人が集団感染、うち1人が死亡。
■2019年1月に北海道の介護施設にて、入所者3人が集団感染、うち1人が死亡。
 ※いずれも居室内の加湿器から菌が検出された事例

■2019年2月に兵庫県の医療施設で、入院中の70代の女性が、院内感染で死亡。
 ※居室内の水道の蛇口から菌が検出
■2019年11月に滋賀県に住む70代の男性が発症し、死亡。


ここ数年、レジオネラ症の発症者は年々増加しています。
2021年の発症者は2,112人で、死亡者数も過去最多となっています。
発症者は、60代以上の高齢者が多く、全体の9割を男性が占めています。

また、ここ10年では、レジオネラ症の発症者数と死者数は、下表に示すように年間発症者数が800人前後から2,000人前後に増え、うち死者数は70人を超えるようになってきています。
検査の精度が上がっているため…とも考えられますが、日本の人口動態における高齢者の増加と正比例していると考えて良いのかなと思われます。
特に介護・福祉施設など高齢者が集団で生活する施設などはリスクが高まっていると言えます。

年度2009201020112012201320142015
発症者数7177518188991,1241,2481,592
死亡者数58435658646559
年度2016201720182019202020212022
発症者数1,6021,7332,1422,3142,0312,1122,129
死亡者数675352707582
※1 国立感染研究所 感染症情報センターHPの公開データより集計
※2 独立行政法人 統計センターHPの公開データより集計

レジオネラ感染症の防止対策について

1.微生物の繁殖および生物膜等の生成の抑制
2.設備内に定着する生物膜の除去
3.エアロゾル飛散の抑制
4.外部からの菌の侵入の阻止

上記が対策の骨子となりますが、そのための具体的な方法として次の4点が挙げられています。

①水の消毒を徹底し、微生物培養あるいは迅速検査等による確認の徹底。
エアロゾルを直接吸引する恐れのある浴槽水等の衛生管理基準値は100mlあたり10CFU未満(不検出)
②浴槽璧や各種タンクの内面の清掃
③各種施設のエアロゾル飛散の構造
④浴槽壁の洗浄、腐葉土の慎重な取り扱い

Non.Siにおけるレジオネラ菌について

某冷却塔循環設備におけるレジオネラ菌、および一般細菌に対するNon.Si設置後の除菌効果は以下のとおり。目標の”不検出”を実現しています。

項目Non.Si設置後
ランニングコスト安価(次亜塩素酸費用およびNon.Si洗浄費)
設置後の効果発揮までの期間2週間〜1ヶ月
レジオネラ菌の殺菌効果大(持続性あり)
藻の発生防止効果大(持続性あり)
スケール除去スケール防止剤が不要となります
スライム除去効果大(持続性あり)
設備配管への影響水道配管と同様(水道水と同程度の残留塩素濃度)
薬品費

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